#18 5月後半からのいろいろ
2024.06.04
ちょっと間が空いてしまいましたが、私は元気です。
いや、実は土曜にどっと疲れて寝込むことが増えてます。 体力をつけるために定期的な運動が必要だと感じる今日この頃です。
ぼけっとしていると、いろんなことが通り過ぎていきます。 なんと、もう2か月が経ってしまいました。 少年老いやすく学なり難し、中年はもっと老いやすくガクガクなり易し、です。 立候補の際に言ったことは実現せねばなりません。 引き続き気を引き締めてまいります。
さて、この間、5月22日には、台湾司法院(日本でいう最高裁)から日本の裁判員裁判の調査団12名がお越しになり、意見交換会と懇親会を行いました。台湾では、昨年から国民法官制度が始まったものの、刑事弁護人の協力が得にくい状況のようで、大阪に刑事弁護実践の視察にこられたのです。台湾には、昨年当会の再審法改正PT(現再審法改正実現大阪本部)が再審法の調査で訪問した際に歓待を受け、そういう人間的な交流が今回の訪問先決定に影響しているようで、法曹同士の国際交流はいいものだと実感する機会となりました。
また、5月後半には、職員人事委員会副担当として、管理職の昇進面談、新規採用面接なども担当しました。 管理職の方から、どうやって当会を働きやすい場にしていくか、自分が管理職としてどういう取り組みをしていくか等、論文と面接で確認させていただきました。また。新規採用の面接では面接官として質問もさせていただき、場を和ませつつ、採用希望者の本質的なところを引き出そうと試みました。最終的には、一番来て欲しかった人材からは逃げられてしまいました。ご活躍いただく姿を思い描いてしまったのですが、採用条件(給与水準が低い、住宅手当のないこと等)で逃げられてしまい、残念な思いをいたしました(もちろん、将来を期待できる方を採用もできたのではありますが。)。とはいえ、採用できた方が活躍してもらえることを心から願います。採用に関わった者の責任として、ときどき声をかけて馴染めるようにしていきたいと思います。
27日は、法友春季総会に出させていただき、余興の音楽に癒されましたが、まだ2ヶ月なのに、もう次の候補者に皆の心がいっていることに寂しさを覚えたのでございます。先人はどういう思いだったのでしょう。私が器が小さいだけですね。
昨日は、女性会員の意見を聴く会、に参加させていただきました。会場に入った瞬間、ものすごい出席者の数と緊張感で、これは非常に重要な会だと感じました。主にセクハラ防止をテーマに、非常にたくさんの参加者から現状や研修の準備状況(福岡県弁護士会の研修DVDが優れているらしく、4つのシチュエーションで寸劇によりセクハラ事例を紹介しているようです。大阪でもこうしたものが作れないかと検討しているとのことでした。)などをお聞かせいただきました。大分で起こった痛ましい事例の判決文なども資料として読ませていただきましたが、判決に添付された遺書を読むと胸の締め付けられるような思いになります。もちろんここまでの事例は稀有かもしれませんが、経営者と勤務弁護士・事務員、指導担当と修習生という力関係の中で、セクハラや性的被害に遭っている方が声をあげられず、誰にも頼ることができず、被害に遭い続けてしまう構造には変わりはなく、いかに相談できる窓口(弁護士会窓口と相談員の2つのルートがあります。)を知ってもらうか、また信頼して相談してもらえる存在にできるか、実効性ある対応ができるか、対策が問われていると感じました。同じ単位会内の弁護士会窓口や相談弁護士に言い出せない、という問題もあり、日弁連のセクハラ窓口が存在することもお聞きしました。ただ、距離の問題やマンパワーの問題もあるようで、近弁連内で協定を結ぶなどして少しでも被害に遭っている方が言い出せる仕組みを作れないかと、思いつきながらも考えてます。
そうそう、コロナの5類移行後も相談センターの相談室では担当弁護士も相談者もマスク着用をお願いしてきましたが、暑くなってきましたし、いつまでマスク?という声も会員から出だしたことから、政府方針通り「マスク着用は個人の判断」という扱いに緩和しました(6月3日の正副会長会で承認し、善は急げで今日から実施)。もっとも、パーテーションと換気・消毒といった対策は継続します。ご理解よろしくお願いします。ただし、自治体での相談は自治体ごとに取り扱いが異なりますのでご注意ください(実際に自治体相談で、相談者が健康面で不安があるため相談担当弁護士にマスク着用を求めたが断られたということから苦情になっている件も出ています。)。
弁護士としての仕事にあてられる時間が激減していますが、なんとか隙間隙間で起案したりメールでの連絡を心がけるなどして対処しています。ありがたたいことに?、相手方弁護士(他会ですので)が期日を空転させてくれたり、WEB期日に助けられたり、調停が軒並みなくなって訴訟に移行したりして、裁判のIT化の恩恵を受けて副会長業務も維持できています。
では、また次回。
写真は総会での荒鹿先生(ご参加ありがとうございました)
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