#41 刑事施設収容者に対する出張相談マニュアル

副会長辻村です。

年内に備忘も含めてやっていること、やってきたことを書いておきます。通勤電車が最適です。今は相談センターの関係で田尻町役場へ移動中です。たっぷり時間がありますね。

今回は、大阪府内にある刑事施設収容者（具体的には大阪刑務所、大阪拘置所、警察の留置場）に対する出張相談について。

法テラス、大阪弁護士会のそれぞれ宛に、刑事施設収容者から日々弁護士の援助を求めるお手紙が届きます。年間数十件ほどでしょうか。中には、法的な支援が必要な法律相談の申し出もあるのですが、従来、大阪弁護士会では、これに対して弁護士を派遣する制度はありませんでした。法テラスからの求めもあり、井﨑幹事長が副会長のころに、不動産の明渡であるとかすでに訴状が届いているなど一定の場合、副会長決裁のもと、名簿登録弁護士に対応を依頼し、法テラスの出張相談を利用して法律相談を行ってもらう制度ができました。これで一件落着とはいきませんで、委員会に推薦をお願いして名簿登録をいただいていますが、担当者がなかなか増強できずに苦戦しております。実際、副会長決裁をクリアして出張相当と判定される件数は年間数件ですが、一部会員の献身的な取り組みに甘えて負担を押し付けるのは会として好ましいことではありませんので、できるだけ多くの方に名簿登録をいただき、数年に一回まわってくる程度にできれば、と思って委員会や会派に説明にあがるなどして名簿増強に取り組んでおります。

当時法テラス側でお願いをしていた身である私は、弁護士会側で担当する立場になっているのですが、名簿登録をお願いするにしても、具体的なやり方とかサポートの提示なく、ただ登録せよというのは乱暴な話ですから、お願いする以上は担当する方がせめて実際に担当した場合に困らないような手当はしないといけないなと思い立ち、法テラスとの協議会の場で、「マニュアル作ります」と口にしてしまいました。

自分で作るしかないので、法テラス大阪のスタッフ弁護士の澤田先生にもたくさん教えていただき、書式やノウハウをお聞きして簡略にまとめ、ベータ版ができました。法テラスとも調整しながら、これから詰めていきたいと思います。

なお、マニュアルだけでなく、担当会員からの質問や相談に対応いただけるサポートメンバーとはして法友の大橋さゆり先生にお引き受けいただいています。これで安心して登録できるかも？ということで、何卒、名簿登録をよろしくお願いします。ご連絡は、法律相談部小寺課長までよろしくお願いします。