執務2日目です。辻村です。
午前中は9時から出勤して、決裁と副会長会の議案対応です(初めて尽くしで全く慣れません。明日午後1時まで資料を出さないといけないようです。)。
午後は、女性副会長の松井先生と林先生と、士業団体を中心に挨拶回りです。会長不在のため緊張が走りますが、行ってみると実は3人くらいの方が話は盛り上がるものです。
まずは国税不服審判所へ。大阪地裁におられた金地裁判官が所長を務めておられます。女性の所長です。金地所長からは、特定任期付公務員の「国税審判官」の担い手として弁護士に大変期待しているが、最近は説明にうかがっても興味関心が薄いのか弁護士の参加が寂しい状況のようです。税法は複雑でとっつきにくいかもしれないが、職員は実務に精通しており教えてもらったりしながら仕事はできるし、比較的若手の弁護士にとって3年間1000万円なりの俸給をもらって税法の勉強ができることも踏まえるとキャリアとしては十分魅力的なのに、成り手が少ないのは残念だとのことでした。私が経験した非常勤裁判官の方は成り手が十分に確保できていることとは対照的です。月刊誌に広報用原稿を書かれるとのことでしたが、会派で説明などしてもらえば、長期的に見て若手にも選択肢として気づいてもらえるかもしれないと思いました。もし興味ある方がいらっしゃれば繋がせていただきますのでよろしくお願いします。
続いては、近畿経済産業局です。特商法関係では、弁護士に研修などを実施してもらう関係は築けているようですが、あまりそれ以外うでは関わりがないようでしたので、行政連携センターのパンフレットを見せながら宣伝しておきました。結構局長は食いついておられましたので、何かに繋がればよいのですが。
お次は、大阪府社会保険労務士会。すごい大人数で待ち構えておられました。そして女性役員もいました。こちらは、「人を大切にする企業」づくりから「人を大切にする社会」づくりへ、というテーマで、大阪万博の共創チャレンジに参加しようとされています。月刊大阪弁護士会を読んで大いに参考にさせていただいたとのことで、また当会の取り組みについてのお話を伺いたいとのことでした。非常に明るい役員さんたちで、和気藹々と話は進み、こちらがリーガリューをプレゼントしたところ、大阪社労士会にも「シャーロッシくん」というキャラがいるのだと言うので、冗談めかしに「シャーロックホームズ的な?」と返すと「そのとおり」となり、私の推理も冴えています。勢いで役員さんが事務所奥まで行ってかわいらしいぬいぐるみ(手作りだそう)を持って返ってきました。
え、、可愛すぎませんか?しばらく放心状態の後、今後もいい関係を作っていこうと誓って退散。
続いて近畿税理士会。こちらは女性役員はいなかったような。こちらも正副の会議があったようで多数の役員に迎えていただきました。当会の弁護士のご親族が複数おられまして、世間は狭いものだと痛感しました。近弁連との関係はあれども、当会とダイレクトには目立った交流はないようですが、何か研修とかで協力できればとお話ししてきました。最後にリーガリューを出すと、こちらも負けてはおられんとばかりに、税理士会のキャラ「にちぜいくん」を進呈いただきました(非売品とのこと)。ワールドカップさながらにお互いのキャラを交換し、双方がキャラクターを持っての記念撮影も。税理士会側の広報まで出てきて撮影されてました。こういう交流もいいものです。
次は大阪土地家屋調査士会。女性副会長がお一人おられました。ADRなどで大変お世話になっています。聞けば、弁護士会と土地家屋調査士会とできちんとタッグを組んでADRをしているのは大阪だけなんだそうです。弁護士の紛争解決の持っていくスキルが非常に勉強になるとのことでした。流れで小寺先生や満村先生の名前を出すと、当初から本当にお世話になっているとのことで、感謝の言葉をいただきました。両会がこれまで良い交流をしてきたことがよくわかりました。
続いて大阪司法書士会。谷会長はじめ多数の役員でお迎えいただきました。こちらも女性副会長がお一人。大阪弁護士会が2人の女性役員を備えていることに非常にポジティブな意見をいただき、司法書士会もならっていかないといけないとのことでした。司法書士会の課題としては、若手や女性会員も多いものの、大規模事務所に所属する会員が多く、なかなか会務活動を認めてもらえる土壌がないようです。会務は夕方以降が多く、日中は通常業務にあたっておられるとのことでした。
ここでちょっとしたトラブル発生。点字付名刺であったこともあって1枚が通常より分厚いため、たくさん持参していたのに意外と枚数がなく、想定以上に多くの方と名刺交換をしたため、名刺切れを起こしてしまいました。タクシー運転手の機転で予定を変更してもらい、弁護士会館に名刺を取りに戻ります。
ちょっと遅れて大阪府不動産鑑定士協会。こちらの会長からは、不動産鑑定士協会と大阪弁護士会とで不動産鑑定に関する共同研究をぜひやりたいので協力をいただきたいとの強いメッセージがありました。個々の鑑定士と個々の弁護士での実務的な関わりはあるが、もう少しきちんとした形で取り組み、集積された事例をもとに実務の参考になるような研修実施、最終的には書籍化も見据えたいとのことでした。私の担当領域ではありませんが、調停委員を務めている事件でも鑑定評価基準の範囲ではあるが果たしてこれでいいのかと思う事例もありますし、そういう取り組みも面白そうだと素朴に思いましたので、業務改革の他士業連携の形で実現できないか、持って帰りますとお伝えしておきました。
最後は日本弁理士会関西会。大砂執行部の考えている中小企業向けのアウトリーチ「会社の健康診断」構想についてお話したところ、弁理士会としても中小企業で非常に高い技術を持っていて、こんなものが特許になるのか、というようなケースもあることから若手を中心に中小企業のところに行ってお試しで相談してもらうような事業を始めているとのことでした。弁護士会とは研修などでも交流してきており、担当の副会長さんから「辻村副会長はそちらで見かける辻村さんではないですよね?」と言われたので、「それは兄貴です!」と即答し、「ああ、やっぱり」ということで、場が和みました。リーガリューを渡すと、あちらの副会長が「うちもなんか出さないと!」と慌てて事務局に指示し、❓マークをモチーフにした弁理士会のキャラクター「はっぴょん」のクリアファイルをいただきました。
士業団体の役員さんは、みなさんアグレッシブで、キャラクターを出すと対抗心を燃やすところが非常に面白く、やはりこういう形で挨拶回りをして心やすい関係を作ることが大事だと痛感しました。
帰り際、松井副会長から「辻村さんの顔の広さで今日はだいぶ助かりました」とのお褒めの言葉を頂戴しました。まあ、今日回った中にちょこちょこ知った人はいましたが、顔がでかくなってきただけでそう顔が広いわけではないんですけども、ま、なんでも喜んでもらえたのでよしとします。半日一緒に頑張って回りましたので、お2人との距離も縮まりよかったです。
このペースで更新はしませんが、外部交流について皆さんに共有できればと思い書かせていただきました。
あと、なぜか昨年度受け持った修習生(現在東京の大事務所で弁護士1年生)からお花とメッセージカードが届きました。アジな真似を。