#43 法律相談の予約サイトが変わります!〜大阪弁護士会は、弁護士が「選べる」〜

2025.01.04
副会長辻村です。

ちょっと仕事に出てきたので、今月29日にリニューアルが迫った新予約サイトについて書いてみます。

ご存知のとおり、井﨑幹事長が主となって取り組んでこられた法律相談拡充策の目玉施策となっています。

現状、相談予約者は、相談日時といわゆる専門相談の希望を伝えることはできても、相談センターの方で担当弁護士への割当てを行なっており、相談予約者は自ら担当弁護士を選ぶことはできず、相談に行くまで担当が誰にあたるかわからない状態でした。

これを変えて、1月29日以降は、相談希望者は、法律相談センターの予約サイト上で、相談日時だけでなく、
 「相談分野」で検索できるようになる
 弁護士の「相談場所」(会館、なんば、谷町等)で検索できるようになる
 弁護士の「事務所所在地」で検索できるようになる
 弁護士の「性別」で検索できるようになる
という変更が行われます。

これにより、相談者は、自分の希望に沿った担当弁護士をある程度選ぶことができるようになりますので、自分で個々の弁護士を探して依頼することが困難あるいは直接個々の弁護士の事務所にアクセスすることに抵抗を感じる市民の方にとって、「弁護士会の実施する法律相談」というメニューが、公的で信頼できるという要素をキープしつつ、相談者側に主体性のあるものになり、より相談しやすく、希望する弁護士とマッチングもしやすいものになります。
これにより、法律相談センターの相談が、他の相談チャンネルに比べて差別化することにつながり、相談件数と受任率の向上になるのではないか、と見込んでいます。

この予約サイトについては、月刊大阪弁護士会2024年11月号(後掲)で、井﨑幹事長が詳しい説明をしてくださっていますので、そちらに詳細は委ねますが、法友倶楽部会員の方へのお願いとご案内としては、より選ばれるための工夫として

① 「分野別登録」(交通事故、労働、離婚、遺言・相続、倒産・再生及び知的財産)を積極的に活用いただきたい
② 専門分野登録につながる研修は受講していただいた方が市民の目につきやすい
③ 「会員情報」は詳細に書いた方がいい(重点的取扱分野5分野は特に)

ということを言わせていただきます。

詳しくは、井﨑幹事長の月刊大阪弁護士会の記事を読んでください!

検索の流れはこんな感じです。

↑ これがトップ画面。


↑ ユーザー「交通事故について相談したいなと、、」


↑ ユーザー「弁護士会館で、、日時はいつでもいいか、、」


↑(すいません、素材が「離婚」のしかなかったので、ここから「離婚」で検索した感じでいきます。)
ユーザー「候補の先生が出てきたぞ。□村先生、12月21日の午後ならこれだけ空いているのか、、どんな先生やろ、右上の「弁護士詳細情報」もみてみよう!」
てな感じで、相談者もある程度ニーズを事前に示し、かつ、担当弁護士についてイメージを持って相談にきてくれるわけです。

飲食店に行く際、食べログとかで調べていくことが普通になっていますから、市民にとっても一つの有用なツールになるのではないかと思います。せっかくの新システムですので、ぜひ、会員の側でもこれを一つの機会としてご活用いただければ、と思います。

20241130月刊大阪弁護士会2024年11月号_vol235・相談センターの予約サイトが刷新されます