#27 地味ぃにやってます

2024.08.04
副会長辻村です。

今週の常議員会では2つも議案を担当しますので、準備が大変です。
あと、不祥事会員対応で、7月以降の特設電話相談とメール対応をほぼ一手に引き受けております。
理論的な会務はあまり得手ではありませんので、市民向けの説明とかに力を注いでいるのです。

さて、この間私が取り組んでいた会務といえば、7月20日の東弁との交流会

東弁吉田会長と大砂会長のキャラクター交換。
法律相談事業の多角化負担金会費についてのプレゼンをさせていただきました。
他者に説明するためにいろんな資料をひっくり返してまとめていると、いろんな視点に気づくことができ、非常にためになりました。
また法友にも還元できればと思います。
あと、東弁の緊縮財政政策についてお聞きしたのですが、非常にドラスティックに支出をカットしたようです。参考にすべきところは多々ありましたし、規模的にも東弁と問題意識を共通にできるところも多いように思いました。こういう交流会を大事にしていきたいと思います。

東弁も末席は55期三枝副会長。同期ですが、大変丁寧に接していただきました。
あと、7月24日には、近弁連の法律相談センターで和歌山に行ってきました。
近弁連管内を巡回して会議を行っていて、中井委員長とともに、和歌山のセンターの方から現状を聞き、美味しい魚料理を味わってまいりました。
和歌山のお魚
テーマは弁護士紹介における困難案件の対応でした。各単位会いろいろ申込書に工夫をしておられたのが参考になりました。
なお、議題ではなかったのですが、兵庫県で行われている「セカンドオピニオンの際の割引対応」についてご紹介いただきました。私も個人的に注目しているのですが、要するに通常の料金を払って相談した利用者に対し、一定の期間であればセカンドオピニオンとして2回目の法律相談を利用する場合、割引が受けられる、というサービスです。去年より今年の方が実績があがっているとのことでした。

このセカンドオピニオンサービス、件数減少、収入減少、充足率減少、受任率低下のひとつの処方箋になりうるのではないかと密かに睨んでいます。
30分5,500円で相談に来られた方に、一定期間内(なんなら同じ日の別時間・別ブース)であれば、例えば30分2,200円で別の弁護士に相談できますよ、ということになれば、1人目では委任する弁護士を決めきれなかった相談者も、再度仕事を休んで時間を作るよりはお安く済むなら2人目行こうかとなるのではないかと思いますし、近いところで予約をして再度の相談予約を取って帰るということもできます。割と受任の確度の高い相談者が2回センターを利用してくれるので件数も増えますし、30分単価は3,000円台に落ち込んでしまいますが、1人相談者あたりの売上は7,700円となります。また、その日に別時間・別ブースの先生に相談を、となれば、相談の空枠が減って担当弁護士の稼働率が上がり、枠あたりの相談充足率もあがります。また、2回相談される方は、一般に真剣度や事件の成熟度が高いと思われますので、受任率アップにもつながりはしないかと。また、若手から、自分が十分な回答ができなくて申し訳ないと思うこともあるが、こういうサービスがあれば救われる面もあるように思うとの意見もあります。今年度できるかどうかわかりませんが、単なる値下げ策とは一味違うアイデアとしては面白くはないでしょうか?

それはさておき、7月29日には、弁政連の役員の先生方と公明党大阪本部に朝イチでお邪魔して、子供の意見表明権等について、政策として取り上げてもらうようお願いして参りました。
こういうことも執行部の仕事なのです。政治を避けては通れないわけですね。

そういえば、この間、刑事弁護委員会の先生らと、会長談話のあり方について、お昼の1時間と短時間ではありますが、協議の場を持たせていただきました。
水谷委員長、山口前年度委員長から、刑事弁護の視点、会の信頼の視点、無罪推定の重要性、マスコミ対応の要点など、非常に示唆に富むお話をいただき、執行部からも4人参加させていただき、非常に今後に役立つ話が聞けました。お盆明けに福岡、人島、大阪の三会交流会があり、「会長談話のあり方」がテーマとして設定されています。最近出た広島会の業務上横領での逮捕に関する会長談話はまさに刑事弁護委員会との間で認識共有した線に近いものでしたが、広島会の問題意識をまた吸収させていただき、今年度執行部で何らかの成果物を残したいと思っています。

eラーニングサイトについて、復旧の見通しが不透明なため、とりあえずスピード重視でYouTubeで必要度の高いものを観られるようアップをすすめています。
YouTubeですとカーソルを飛ばして最後まで観たことにすることもできますが、ここは性善説に立っての運用に舵を切ろうとしています。ちなみに二弁では前々からYouTubeで研修動画をアップしており、200字の感想文を出せば履修認定をするようです。災い転じて福と成すではありませんが、重厚なeラーニングサイト構築を諦めてYouTubeでもいいのではないかとの論が出てくるかもしれません。設備投資と保守費は大きくなる一方ですので、思い切りが必要な場面があるように思います。
また動きがありましたらお知らせしますね。

では、また。