#13 再審法改正シンポよろしくお願いします。

2024.05.04
副会長辻村です。

私の担当している、再審法改正実現大阪本部(昨年度末立ち上げ今年度始動)の一大イベントである

ACT for RETRIAL 今、変えるとき

再審法改正へ ー袴田事件報告を踏まえてー


 日時:2024年6月15日(土)13:00−16:30

 場所:大阪弁護士会館2階+ウェビナー


のご案内をさせていただきます。

私自身、一昨年の日弁連人権擁護大会in旭川で、鴨志田祐美先生の特別報告で大きく心を動かされ、教科書のうえでは知っていながらも全く弁護士として行動して来なかったことを恥じ、今年度、再審法改正実現大阪本部の担当をさせていただけることを心から喜んでやらせていただいています。

冤罪でありながら、裁判所の裁量任せとなる再審格差の問題、再審開始決定に対して検察官の不服申立てが許されていることによりいつまでも再審が進まないという問題、それにより人生の大半をロスさせられてきた人が厳然として存在するのだという事実を突きつけられると、法曹のはしくれとして胸かきむしられる思いになります。SDGsなど、聞こえのよい分野でのグローバル化は受け入れられども、こうした人の人生に関わる課題について前時代的な制度が残されたまま進まない日本に「恥ずかしないんか?」と思ってしまいます。

ちょうど袴田事件の再審公判が5月22日には終結し、無罪判決が出ることがいよいよという状況になっています。

平成26年にようやく再審開始決定が出て、死刑・拘置の執行停止となって47年ぶりに釈放となったものの(ただしその後再審開始決定は検察官の即時抗告により取消、再審請求は棄却)、袴田さんの逮捕が1966年8月(私が生まれる10年前)ですから、実に57年以上もの長きにわたり、袴田さんは罪を着せられ続けてきたことになります。

この問題について、周防正行監督、鴨志田祐美弁護士(日弁連再審法改正実現本部本部長代行)、小川秀世弁護士(袴田事件弁護団事務局長)など素晴らしいゲストを迎え、袴田ひで子さんほか再審請求人の方からのメッセージも紹介し、議員や市民の方に多数参加してもらっての激アツ市民集会を開催します。

再審法改正に関する超党派での議員連盟も拡大しており、ぜひこの企画を盛り上げて、再審法改正への機運をさらに高めていきたいと思いますので、奮ってご参加いただきますようよろしくお願いいたします。

(今回はおふざけなしです)

再審法改正市民集会