#06 次にお前はこう言う!「え?自動的に復活するの?」

2024.04.11

副会長辻村です。

昨年度最後あたり、新規登録弁護士研修未履修の方が法律相談等用名簿から抹消されるという処置がなされたのですが、その後履修をした場合の名簿の復活については特に定めがなく、仕組みのうえでは再登録となります。となると登録時と同じ手続きを要することになりそうです。

実は、これら名簿は担当委員会で管理しており、搭載の手続きも異なります。たとえば、法律相談センターの管理する名簿は研修履修により自動登録となりますが、国選の名簿などは刑事弁護委員会が管理しており、申請を要するのが本来の取扱となります。

しかしながら、これを硬直的にやりますと、支障も出てきます。名簿抹消前に国選に選任されていた会員がその後新規登録弁護士研修を履修しているのに、登録申請を忘れていた場合なんかは、選任しても実際上は問題がないのに追起訴事件について配てんしようとしてもできないことになります。現に今年二月以降、法テラスから抹消済みの会員が再登録されたのかの問い合わせが何件か起こっているようです。会員にすぐ連絡がつけば登録申請を依頼して復活手続きをしてもらえるのかもしれませんが、連絡がつかない場合は速やかな選任ができず、最悪別の方に国選を配てんすることになり、先行事件とは別の弁護人がつくことになってしまいます。このような運用は会員側も想定していないでしょうし、被疑者被告人も気の毒ですし、事務局も対応に困ります。こうした緊急性のない名簿であっても、委員会ごとに名簿復活の扱いがちがえばやはり混乱します。

と、言うわけで、法律相談等用名簿については、今回の抹消に限り、一律に特段の手続きを要さず、新規登録弁護士研修を完了すれば自動的に復活する扱いとする理事者申合わせをしました。

辻村は、うっかり者の味方です。

ただ、これは2025年名簿までの時限措置で、2025年2月を回ると、どうなるかはわかりません。

ゆめゆめ、気を抜きませんよう。

もう見納めかな、小寺桜です。